在来種をやっつけてしまう、要注意外来生物 コセンダングサのお花畑

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在来種をやっつけてしまう、要注意外来生物 コセンダングサのお花畑

 畑の畦でよく見かける、花びらのない黄色い花を紹介したいと思います。コセンダングサと言います。あちこちで見かける、繫殖力旺盛な花です。たとえ除草剤を撒かれたとしても、しばらくしたらまた、生えてきます。本当に、逞しいお花です。
 

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よく見かけるお花


 いたるところで、本当によく見かけるお花ですが、とても地味なお花です。その一番の原因は、花に目立つ花びらが無いことだと思います。
上の写真を見て頂くと分かると思いますが、見た目は菊の花の花びらが無いような姿です。菊の花の中心部分だけのお花という感じですね。凄く地味ですね。
コセンダングサはキク科のセンダングサ属のお花です。北アメリカ原産で江戸時代に、わが国に入ってきたといわれています。現在は、中部地方以西で野生化しています。

ひっつき虫


 くっつき虫とかひっつき虫という名前を、ご存じのことと思います。種を人の衣服や動物の体などにくっつけて繁殖範囲を広げる、植物の種のことですね。私の住む地方では「バカ」と呼んでいます。草むらを歩いたりすると、ズボンの裾とか、セーターの袖口辺りにいつの間にか「バカ」がくっついています。一度ついたら、知らないところに付いていたりしている厄介な種です。
コセンダングサのひっつき虫は、棘のような細長い種が衣服の裾などに刺さります。肌に当たるとチクッとして痛みが走ります。その棘には、かぎ状の返しが付いているので、衣服を手で払ったくらいでは取れません。一本一本取ってやらないと、除けません。とても、嫌なひっつき虫です。
このようにして、しっかりひっついて遠いところまで運ばれて、その種をバラまいてゆきます。どんどん広がって、生息域を拡大してゆきます。いたるところで、見るはずですね。
 

適応力抜群!!


 コセンダングサはひっつき虫で、種を広範囲にばらまきます。その後、種が落ちた場所で驚くような適応力で成長します。どのような、荒れ地であろうと、水辺であろうとお構いなしといった力強さです。

要注意外来生物


 この様に、繁殖力が恐ろしく強く、群を抜く適応力を持つコセンダングサは、わが国の中部地方以西のほとんどの地域で野生化しています。
群生して、あっという間に勢力を広げるので、在来種をやっつけてしまいます。このことから、外来生物法で要注意外来生物に指定されました。
わが家の前に、空き地があるのですが、おびただしい数のコセンダングサが芽を出して、成長しています。田んぼの畦にも、たくさん生えています。時々、草刈り機で刈られたり、除草剤が撒かれたりしていますが、なんのそのです。次々と、芽を出します。
私は、気がついたら根から引き抜くようにしています。根から、取ってしまわないと、次は更に力強い株となって生えてきます。特定外来種ではありませんが、取り除かないと、わが国の生態系は完全に破壊されてしまうと思います。本当に微力ですが、私の目が届くところには生やさないようにしたいと思っています。

国立環境研究所侵入生物データベースコセンダングサを参照させていただきました。ありがとうございます。

コシロノセンダングサ


 コセンダングサのお話でしたが、いかがだったでしょうか。
コセンダングサに似た花があります。コシロノセンダングサと言います。これには、白い花びらが有り、可愛らしい花を付けます。
同じ外来種ですが、要注意外来生物ではありません。しかし、私はコセンダングサと同じものと見なして、根から引き抜くようにしています。コシロノセンダングサも、群生して、ひっつき虫を作り繁殖するからです。

 いかがでしたか、コセンダングサのお花畑のお話でした。

同じように要注意外来生物に指定されている、ヤナギハナガサについて投稿していますので、是非、ご覧ください!!

最後までお読みいただきましてありがとうございます。ご質問や、ご指摘とかございましたら、ご一報くださいませ。


 

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