「蓼食(タデク)う虫も好き好き」の「タデ」はイヌタデじゃなかった

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「蓼食(タデク)う虫も好き好き」の「タデ」はイヌタデじゃなかった

蓼食う虫も好き好き」の
タデって知ってる?

知らない!
何なの?

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紅色のとても小さな花

 
 道ばたでよく見かける紅色の小さな花が有ります。子供のころに見かけていた記憶が有るので、とても懐かしい感じがしてならないお花の一つです。いつの季節に見ていたのか、記憶は定かではないです。うっすらとした、曖昧な想い出です。その当時、秋のこの季節に目にしていたのかだったかは分かりません(笑)

 遥か昔のこのお花の印象は、甘くて美味しい飴のようなものです。細い竹の棒の先にチョコンとくっついた紅色の甘い甘い蜜のような、少し光沢のある、舐めると舌いっぱいに広がる夢の中にいるような甘い飴のイメージです。ほんのりと、身体のまわりが暖かくなるような感じがするのは、このお花を見たときの記憶がスッと蘇るからかもしれません。

 実物は本当に本当に小さなお花が、目に見えないほどのお花が、とても数え切れないほど集まったお花です。このお花を見かける毎に遠い記憶を思い起こさせる、貴重なお花の一つです。甘い香りは無いのですが、甘い香りを感じる、私にとっては不思議なお花です。

蓼食う虫も好き好きのタデは?

 
 「蓼食う虫も好き好き」ということわざがあります。まずは、このことわざの意味をgoo辞書さんを参考にさせていただきますと、「タデの辛い葉を食う虫もあるように、人の好みはさまざまであること。」だそうです。
ここに出てくる「タデ」は、いつも見かけているイヌタデかなと思っていたら、どうやら違うようです。
この、ことわざのタデは、ヤナギタデといわれる種類のようです。

 ヤナギタデはマタデとか、ホンタデとかと呼ばれます。葉に辛味が有るので、香辛料として利用されます。この辛味の葉っぱのことが、ことわざになったようですね。
上の写真を見て頂くと分かるように、ヤナギタデは穂先が垂れ下がっています。ここが、イヌタデと違うところです。イヌタデの葉っぱは食には向かないようで、辛味もないようです。実際には食べたことはありませんが(笑)

うちの周りの田んぼの畦に普通に見られるのは、ほとんどイヌタデです。このイヌタデが、ことわざのタデではないようですね。ヤナギタデの葉っぱの辛いところからきた、ことわざだということが分かっていただけたでしょうか。この、ヤナギタデやイヌタデは私の昔の記憶にもあるように、わが国に昔から存在している在来種です。とても小さな紅色の花を見たら、このことわざを思い出してみて下さい。

同じ在来種のテイカカズラの投稿がありますので、是非ご覧ください!!

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いかがだったでしょうか、イヌタデのお花畑のお話でした。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。

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