春の七草に、
ホトケノザってあるよネ!!
知ってる、
紫の小さい花でしょ!!
実は、
それが全然違うんだよ!!
ホトケノザという花
ホトケノザは春先に田んぼの畦や、野原などで普通に見かける紅紫色の小さなお花です。結構、群がって咲いているので、目につきますね(笑)。
この、ちっちゃくて可愛らしい、ホトケノザのお花畑のお話しをいたしましょう。
ホトケノザはシソ科オドリコソウ属の越年草で、北海道以外の日本全国で見られる在来種です。花期が長く、春の花のように思われますが、秋頃にも群生しているのが見られます。
ホトケノザは、葉っぱが仏様の台座(蓮座)のように見えることから名前が付けられたようです。また、別名をサンガイグサ(三階草)ともいいます。上の写真を見ていただくと分かると思いますが、葉っぱが段々に付いて三階建ての屋根のように見えるところから、こう呼ばれているようです。
ホトケノザの花は紅紫色の2cmほどの唇形で、上唇はカブトみたいな形をしています。大きめの下唇は2つに分かれて斑点が付いています。この目立つ下唇が、ハチなどの目印になり、蜜を吸うときの足場にもなります。良く出来た構造の花ですね、つくづく自然の造形は素晴らしいと思いました。
この花の中には、蕾のままでで結実する閉鎖花が混じっていることも多いようです。
同じ閉鎖化を咲かせるツユクサの私の投稿があります。こちらもご覧ください!!
ホトケノザの群生する様子を撮った動画が有ります。ぜひご覧ください。
いかがだったでしょうか、たくさんの花が咲き乱れる動画を楽しんでいただけたでしょうか。
春の七草の正体は?
皆さんは、春の七草をご存じのことと思います。「セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ」ですね。春の七草といえば、直ぐに七草がゆを思い浮かべますよね、ホトケノザをこの紅紫色のこのお花だと思って食べたら大変です。実は、七草がゆのホトケノザは、同じ名前の別の草花のことを指します。いつでも見かける、このホトケノザは食用にはならないようです。誤って食べないようにした方が良いようです。でも、それほどの毒性のあるものではないようです。
それでは、春の七草の本当のホトケノザはどんな植物なんでしょうか?その正体は、コオニタビラコというお花だったんです。このお花も昔は、ホトケノザという名前で呼ばれていました。このコオニタビラコの葉っぱが放射状に広がる姿が、仏様の蓮座に見えるところからそう呼ばれていたようです。
上の写真はオニタビラコの画像です。大変申し訳ありません、コオニタビラコの画像がありませんでしたので、オニタビラコの画像を参考までに掲載させていただきました。コオニタビラコも類似種ですので、想像していただけると思います。
コオニタビラコはキク科の多年草です。春の初めのころは緑が少ない時期です。その時期に、青々とした葉っぱのコオニタビラコは、とても貴重な栄養源だったのでしょう。そういうわけで、春の七草に選ばれたと想像できますね。
コオニタビラコについて、とても詳しいサイトが有りますので、ご紹介いたします。松江の花図鑑さんのサイトです。ぜひ、ご覧ください。
いかがだったでしょうか、コオニタビラコがホトケノザの正体だというのが、お分かりいただけたでしょうか。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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