冬場のお花がない時季に豪華な花を咲かせる日本の固有種「サザンカ」

サザンカって知ってる？

知ってる！！
寒い時期に咲く花ね！！

サザンカの花って？
大川栄策さんの「さざんかの宿」
サザンカの種類
冬の花？

サザンカの花って？

　サザンカ(山茶花)は冬場の花のほとんどない時期に咲いてくれる、とてもありがたいお花です。サザンカのお花畑のお話をいたしましょう。

大きな花で、凄く豪華ですね(笑)　それに、一斉に咲くので更に美しさが引き立ちます。
サザンカは、ツバキ科ツバキ属の常緑広葉樹です。サザンカの名前は漢字表記の山茶花が、中国語でツバキ類のことを指す山茶から由来しています。その山茶花の読み方「サンサカ」がなまってサザンカとなったと言われています。わが国の固有種で、自生種は白色花だそうです。

大川栄策さんの「さざんかの宿」

私は、まさか白色花が自生種とは思いませんでした。白色のサザンカはあまり見ませんよね、どちらかというと濃いピンクか赤い花がサザンカの花というイメージでした。どうでしょうか、普通の人はそんなイメージが強いのではないでしょうか。
それでは、どうしてサザンカの花というと赤い花という印象が強いのでしょうか。少し考えてみると、これはどうも、演歌歌手の大川栄策(おおかわえいさく)さんの大ヒット曲「さざんかの宿」の影響ではないだろうかと思い当たりました。

昭和のヒット曲「さざんかの宿」の大川栄策さんのことをご存じない方は、大川栄策-Wikipediaさんをご参照ください。

「さざんかの宿」は大ヒットした曲なので、ご存じの方はお分かりになると思いますが・・・と言っても昭和57年のヒット曲なので、若い方は全く分からないと思いますが(笑)

その「さざんかの宿」の一番の歌詞の中に
　♪赤く咲いても冬の花・・・
という一節が有ります、どうもこの赤く咲く花の印象がことのほか強いのだと思います。どうしても、白色花がサザンカの花とはピンと来ないのだと思います(笑)　
五感を通して身についたものは強烈に印象として残るものだと思います。この大川栄策さんの大ヒット曲の「さざんかの宿」を何度も耳のしていたことが原因で、サザンカの花は赤く咲くものだと、しっかり思い込んでしまっていたのではないでしょうか(笑)
でも、平成生まれの方たちには、サザンカの花が赤い花という先入観はないかもしれませんね。

これだけの印象を残す昭和の大ヒット曲を聴いてみたい方はYouTubeさんの大川栄策さんの「さざんかの宿」をご覧ください。この動画には歌詞が出ますので、分かりやすいと思います。

サザンカの種類

　このように、色んなところで取り上げられているサザンカには昔から多くの栽培品種(園芸品種)があって、ピンクや赤色の花は品種改良によって創り出されたもののようです。栽培品種は、花の咲く時期や花の形などで３群に分けるのが一般的なようです。
●サザンカ群
●カンツバキ群
●ハルサザンカ群
サザンカ群以外はすべて、ツバキとの交雑種のようです。
それぞれの群別で花の咲く時期が違っています。サザンカ群は10月～12月、カンツバキ群は11～3月、ハルサザンカ群は12月～4月と時期はずれますが寒い時期に咲きますね。

冬の花？

　寒い時期に豪華な花を咲かせてくれますので、サザンカは冬の季語にもなっています。当然、寒さに強いイメージがありますが、サザンカの花が開く時期に寒気に当たると花が落ちてしまうようです。自生種は九州や四国、本州では山口県が自生の北限です。花の咲く時期も10月～12月の晩秋の期間です。このようなことから、本来の自生種のサザンカはそんなには寒さに強くないようですね(笑)。品種改良によって、寒さにも強い品種が創り出された結果、真冬にも花開く品種が生まれたようです。サザンカはかなり昔から栽培品種が創られていて、冬に咲く花と認識されるようになったのでしょうね。
先ほどの大川栄策さんの「さざんかの宿」の歌詞にも
　♪赤く咲いても冬の花・・・
という一節が有りますから。