神話に実が登場するお花ですが、あんまり知られていない「ガガイモ」

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神話に実が登場するお花ですが、あんまり知られていない「ガガイモ」

ガガイモって知ってる?

何それ?
おもしろい名前ネ!?

神話にも出てくる
可愛らしいお花ですよ!!

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ガガイモのお花

 
 8月の暑さが少しだけやわらいだころ、道端で白っぽい小さな花を見つけました。何だろうと近づいて見てみると、淡紫色の星形の小さな花でした。丈の高い草に絡みついて青々とした葉っぱが、辺りを覆っていました。その中に、ぽつりぽつりとお花が咲いていました。

 そのお花は、ガガイモという名前のお花でした。ずっと昔からあるお花なんですが、意外と知らない人が多いお花です。それでは、ガガイモのお花畑を紐解いていきたいと思います。

ガガイモは以前はガガイモ科だったのですが、新分類法の「AGP体系」になって、キョウチクトウ科に含まれることになりました。そういうことで、キョウチクトウ科イケマ属のつる性の多年草で、在来種ということになりますね。

ガガイモは、北海道から九州まで、わが国の日当たりの良い野原など、どこでも旺盛に繫茂しています。地下茎を長く伸ばして広がっていきますので、たとえ地上部を伐採されてしまったとしても、またすぐに復活してしまいます(笑)どんなものにも右巻きにつるを絡めて、お構いなしに伸びていく逞しいお花なんです。

そのガガイモのお花は、直径1cmほどで5つに分かれた星形をしています。色は淡紫色をしています。そのお花をよく見ると、たくさんの短い毛が生えています。お花の色が、白いものがあります。こちらは、シロバナガガイモと呼ばれます。

 

ガガイモの実

 

 お花の後に実が生ります。ガガイモの実は、中に種を含んだ袋果(たいか)というものです。ガガイモの袋果は大型の紡錘形で、10cmほどの長さになって表面にイボイボがあります。熟すと2つに割れてボートのような形になります。そして、中から白い毛が生えた種が出てくるそうです。
10月も後半頃になってくると、緑色だった袋果が黒っぽい焦げた色になってきます。1個を取って、割ってみました。種がたくさん見えています。種に白い毛がたくさん生えています、これを種髪(しゅはつ)といいます。袋果には、この種髪がいっぱい詰まっています。完熟して自然に割れた袋果から、この種髪を生やした種が風に吹かれて飛んでいきます。私も、この風に乗って飛んでいく種を見たかったのですが、除草作業がされていて、残念ながら見れませんでした(笑)
この状態を詳しくを見せてくれるサイトがありますので、是非、ご覧ください!!以前のガガイモ科のことも詳しく記載されています。暮らしーのさんのサイトです。

実は神様の乗り物!!

 
 ガガイモはどこにでも咲いているお花なんですが、実である袋果はあまり見当たらないような気がします。旧ガガイモ科の植物は結実しにくいものが多いので、ガガイモも袋果ができ難いんでしょう。
さて、ガガイモの実が出てくる、神話のお話しをいたしましょう。「古事記」に、ガガイモが種を飛ばしてしまって空となった袋果の半分が、ボートのような形の舟になって登場します。
それはどういうことかというと、大国主命(おおくにぬしのみこと)が国づくりをなされるとき、天の羅摩(あめのかがみ)の船に乗って来られた、少名毘古那(すくなひこ)神と協力されたとかかれています。このときの、かがみとはいうのは、ガガイモの古語なんです。少名毘古那神は、ガガイモの袋果の船に乗って来られました。ということは、とても小さな神様だったんでしょうね(笑)

ここで、同じ袋果をつけるアケビの私の投稿がありますので、ご紹介いたします。

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 いかがだったでしょうか、神様が乗ってきたガガイモのお花畑を紐解いてみました(笑)

 最後までお読みいただきましてありがとうございます。

何か、ご質問や、ご指摘とかございましたら、ご一報くださいませ。

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