放つ悪臭の”メルカプタン”が名前の由来「ヘクソカズラ」のお花畑

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放つ悪臭の”メルカプタン”が名前の由来「ヘクソカズラ」のお花畑

 道端の雑木に絡みついた、灰白色の可愛らしい花を見つけました。以前に見たことがあるように思ったのですが、名前が分からなかったので、直ぐに名前を調べてみることにしました。

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エエッという名前!!

 
 名前が分かって、ドン引きしました。ヘクソカズラという名前だったのです。漢字で書くと、屁糞蔓と書きます。
エエッどうしてこの名前??見た目は凄く可愛らしい、可憐な花なのに・・・なぜ??

名前の由来はメルカプタン??

 
 あまりにもインパクトが強かったので、名前の由来を調べてみることにしました。
どうも一番の要因は、ヘクソカズラの臭いにあるようです。その可愛らしい花を、ただ見ているだけでは全く分からないのですが、茎や葉っぱをもむと、鼻をつまみたくなる程の悪臭がします。
これは、メルカプタンという揮発性の物質のせいのようです。メルカプタンは私たちの体内でも生成されていて、おならとか便などの悪臭の原因になる物質です。臭いといえばスカンクですが、スカンクが放つ悪臭のもともメルカプタンです。
このメルカプタンを持つ葉っぱに虫が食いついたら、嫌な臭いを出して虫を排除します。これは、ヘクソカズラが途方もない時間をかけて、手に入れた自己防衛システムなんですね。
ヘクソカズラにとっては大事な臭いのシステムなんですが、最強の嫌な臭いを放つので、この名前が付けられたのは仕方がないのかもしれません。でも、やっぱりちょっとかわいそうな気がします。

どんな花?

 
 名前こそ非常に残念なんですが、中心が紅紫色で灰白色の小さい花がとても愛らしいヘクソカズラは、どんな花でしょうか。
悠久の昔から、わが国全土の日当たりの良い藪や草むらに、どこにでも普通に見られるお花でした。花の咲く時期は、7月から9月の3か月間くらいあります。この期間は、いたるところでこの釣鐘みたいな形の、白い小さな花を楽しむことが出来ます。ヘクソカズラはアカネ科ヘクソカズラ属のつる性の多年草で、れっきとしたわが国の在来種です。

ヘクソカズラの詳しいページがあります。松江の花図鑑さんのヘクソカズラ(屁糞葛)をご覧ください。

 いかがだったでしょうか。名前は残念ですが、可愛らしい花を咲かせるヘクソカズラのお花畑のお話でした。

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